24. タミル・ナードゥ州(7/5-9&15-18視察結果)
「南インドの経済拠点・チェンナイ」
■ 地域情報
GDP: 7.49% (4th) of Total GDP
面積: 130,058 平方キロメートル (3.96% )
人口: 72,139千人 (7th / 5.96%)
州都: Chennai
主要言語: Tamil

タミル・ナードゥ州のGDPは南インド内でアンドラプラデッシュ州に次いで2位、インド全体で3位とインド経済において重要な役割を担っている工業の盛んな州である。また農業も盛んであり、米の生産はパンジャーブ州に次いでインド内2位でもある。
同州の州都であるチェンナイは「南インドの玄関口」と呼ばれ、チェンナイ近郊は、自動車産業・エレクトロニクス産業の集積地として世界の大手メーカーの進出が加速しているのに加えて、IT 産業の中心地であるバンガロールを後背地に抱えるほか、ASEAN 諸国とのゲートウェイ的な役割も担っていることを背景に、インドの港湾コンテナ貨物取扱量で第2位のチェンナイ港を有している。、またソフトウェア産業のインド内第2位の拠点でもある。
■ 現地視察レポート(Chennai)
2012年7月5日~7月9日および7月15日~18日、タミル・ナードゥ州の州都・チェンナイを視察した。

(1) 市街中心
チェンナイ市街中心は、デリー・ムンバイ・コルカタなどの都市と似た雰囲気を感じる。そして、デリー・ムンバイ・コルカタそれぞれの特徴を平均した雰囲気が、チェンナイの雰囲気であるのかもしれない。

(2) Tidel Park
チェンナイにあるITパーク(IT企業が集まる地域)の一つであるTidel Parkを訪問した。Tidel Parkは、シスコシステムズ・タタコンサルタンシーサービス・HCLテクノロジーズなどのソフトウェア・テレコミュニケーション・BPO関連の企業などが多く拠点を構えている。

(3) チェンナイ港エリア
チェンナイ港は、インド港湾のコンテナ貨物取扱量では、ムンバイにあるジャワハル・ネルー港(53%)に次いで、第2位のシェアを有する港湾(22%)であり、上位港で全体の3/4を占める、インドでも重要な港湾である。当該港湾への出入り許可を得ることができなかったため、港湾に近い駅からの観察となった。

(4) Raja Annamalal Puram 周辺
チェンナイのエリア別住宅価格で最も高い地域である「Raja Annamalal Puram」の視察を行った(下記出典参照)。当該エリアは、街の喧騒から離れた閑静な地域であり、インド有名企業のビル、高級官僚の住居エリア、記念公園や寺院のなどが転々と位置していた。

[視察を終えて]
チェンナイは、デリーのように経済発展が急ピッチで進んでいるという印象の街ではないが、市街のところどころで、新しいビルや工業地域が見られるなど、緩やかながらも経済発展が進む都市の一つであるとの印象を受けた。これは、チェンナイに限らず、ムンバイやコルカタでも同様であったが、従来の建物やインフラが大きく入れ替わることなく、緩やかに少しずつ、ゆっくりと変わっていっているという印象を受けた。
また、チェンナイは南インドの他の都市と同様に、人々が街に溢れておらず、路上で生活している人が少なかった。 チェンナイの印象は、インドの主要都市であるデリー、ムンバイ、コルカタに似た雰囲気を持つ街であるが、これら3つの都市ほど観光客が訪れる場所でもないため、手頃な宿も多くなく、食事のレパートリーも多くないため、決して滞在するのが楽な街とは言えない状況に感じた。
<出典>
The Times of India(2012/7/7), AVG APARTMENT PRICES: Chennai

