現地レポート

15. マハーラーシュトラ州 (3/27-3/29 & 7/26-8/2視察結果)

「巨大な都市圏・ムンバイ」

 

 地域情報

GDP: 14.09% (1st)  of Total GDP

面積: 307,713 平方キロメートル (9.36% )
人口: 112,373千人 (2nd / 9.29%)
州都: Mumbai
主要言語: Marathi

 

ムンバイは、インドの経済と芸能の中心であり、政治の中心であるデリーと、国としての機能を分けている。マハーラーシュトラ州はインドで最も経済発展が進んだ州のひとつであり、強力に工業化された経済、国内最大の電力生産・消費高を誇る。

世界最大の規模にあるインド映画産業のうち、北インドを中心に各地で上映されているヒンディー語の娯楽映画の業界は一般的にボリウッドと呼ばれ、その中心がマハーラーシュトラ州の州都ムンバイにある巨大な映画撮影所(フィルム・シティ)だとされている。

 

 

 現地視察レポート(Mumbai & Pune)

マハーラーシュトラ州の州都・ムンバイの視察を行った(第1回目=2012年3月27日~29日、第2回目=2012年7月26日~8月2日)。また、マハーラーシュトラ州の都市の一つであるプネへの視察も実施した。

 

Mumbai <第1回目 2012年3月27日~29日視察>

主に、ムンバイの市街としてFort地区およびムンバイ・セントラル駅周辺、郊外としてバンドラ駅を視察した。

 

(1) Fort area

左写真は、Western Railwayの終着駅のChurchgate構内の様子。右側は、列車内の様子。車両ごとに一般用、女性専用、シニア用等が分かれており、各車両間を行き来することができない。

 

下の写真は、マリーンドライブと呼ばれる湾岸道路であり、人々の憩いの場となっている。

 

 

(2) Mumbai central station

早朝5時のムンバイセントラル駅構内。インドの電車は基本的に24時間営業しており、少ないながら人が電車を待っており、危険な雰囲気はない(ただし、細心の注意は必要)。

 

ムンバイセントラル周辺地域の様子。道を行き交うタクシーとクラクション、そしてそのタクシーの間をすり抜ける人々で、道路は混雑している。信号機もほとんどなく、車・歩行者いずれも、自身の判断で道路を通行・横断することが必要な状況。必ずどこかでクラクションが鳴り響き、止むことはない。

 

(3) Bandra station

ムンバイ中心部から少し離れたバンドラ駅。この駅は、デリー・アーメダバード方面に行く一部の列車の始発駅であるバンドラ・ターミナル駅の近くに位置している。駅周辺はオートリキシャと乗客で込み合うとともに、付近にスラムも散見される。

 

 

Mumbai <第2回 2012年7月26日~8月2日視察> & Pune <2012年7月20日~7月22日>

 

i. ムンバイ

 

ii. プネ

 

その他

ムンバイ コラバ・フォート地区の夕方時の一風景

 

[視察を終えて]

第一回目のインド訪問(2012年3月下旬~8月上旬)の最初の都市がムンバイであった。そして、ムンバイの視察は、一番最初の都市としての視察とインド全土を巡っての最後の都市として視察を行った都市であり、非常に思い入れの強い都市である。

ムンバイに最初に降り立った時、日本とのあまりにも違う環境から、インドの街について必要以上に恐怖感を頂いたことが忘れられない。当初は、街に溢れているホームレスの人々や辺りに充満する不衛生感に恐れおののき、何か自身に危険なことが起きるかもしれないと強く感じていた。この感覚は、ムンバイだからというものではなく、インドと日本の環境の大きな相違からくるもので、他の街に最初に降り立っていても、同じように感じたことであろうと、今は思う(8月上旬現在)。人間は、経験や知識不足が恐怖感を増幅させてしまう生き物なのだということを学んだことは非常に有意義な経験だったと感じる。

ムンバイの街の印象は、市街が広範囲に及び、駅ごとに駅周辺の雰囲気が異なり、それぞれが興味を抱く雰囲気を有していることだ。デリーやコルカタと、街並や雰囲気は似ているが、デリーやコルカタでは、市街の中心部から離れれば離れるほど、風景も昔ながらの町並みに変わっていくが、ムンバイの場合は、市街の中心から離れても、しばらくは近代的な建物も見られ、人口密度が下がらずに、都市生活が展開されている光景が続いていた。細かな部分は違うが、それは日本の山手線上のようもに感じた。駅ごとに特徴を持った街が存在し、それぞれの場所で人々の生活が営まれていることを感じることができるような。

ムンバイに滞在して最も強く感じることは、「物価が高い、高すぎる。質が値段に伴わない。」ということ。食べ物や飲料その他雑貨なども高いが、何よりも宿泊費が異常なくらい高い。インドの都市では、宿泊費が高いホテルもあるが、同じように手頃な価格で宿泊できるホテルもあるのが普通である。そして、宿泊費が手頃であって、ある程度妥協できる宿があるのものだが、ここムンバイの手頃な価格帯のホテルでは、他のホテルに比べて著しく質が落ちてしまう。許容範囲を超えるくらい過酷な水準の部屋となってしまう。経済や芸能でインドをリードする都市だからか、多くの旅行者や出張者が訪れるからか、供給を越えた需要があるためか、他の都市に比べて、値段が高くクオリティーが相当に低い環境が維持されてしまっている。このため、ムンバイでの滞在は、滞在しているだけで無駄な支出が増えていくような感覚になり、最低限の滞在で済ませたいと感じたことが印象的であった。

 

 

<参考>エリア別住宅価格
The Times of India(2012/7/28), AVG APARTMENT PRICES: Mumbai